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皮膚科/皮膚がんセンター

担当医師


北島 康雄(病院長代行)
日本角化症研究会幹事
元日本皮膚悪性腫瘍学会理事
元日本皮膚科学会理事
元日本水痘症研究会会長
元日本医真菌学会理事
元厚労省稀少難治性皮膚疾患調査研究班長(平成14〜19年)

昭和43年岐阜大学医学部卒業

専門医等の資格

日本皮膚科学会 専門医

日本がん治療学会 暫定教育医
日本医真菌学会 専門医









神谷 秀喜(部長)
日本皮膚悪性腫瘍学会評議員

昭和62年山形大学医学部卒業

専門医等の資格

日本皮膚科学会 皮膚悪性腫瘍指導専門医

日本皮膚科学会 専門医

日本がん治療学会 暫定教育医



山中 新也

平成12年岐阜大学医学部卒業

専門医等の資格

日本皮膚科学会 専門医



土松 純子

平成19年山形大学医学部卒業

 

 




皮膚がんセンターの診療体系


皮膚がんに関する正確な臨床および病理診断に基づいた最良の治療手段を提供し、地域のがん診療レベル・治療成績の向上に貢献します。


【1.診断】

  • ダーモスコピー検査(拡大像)を加えて、肉眼では認識できない多彩なパターンを観察することで精度の高い臨床診断を行います。
  • 臨床的に悪性所見が疑われる病変に対しては、積極的な組織検査による病理診断の確定を行います。
  • 当院所有の各種画像検査、特にPET-CTを用いた皮膚癌の微小転移巣の検出を行います。

【2.治療】

  • 実績に則する手術治療を主体とした治療を行います。
  • メラノーマに対する高度先進医療であるセンチネルリンパ節生検(色素法+RI法)を加えた、臨床病期に合わせた治療方針を提供します。
  • 進行例に対しては標準的な化学療法に加えて、トモテラピー(Tomotherapy)を用いた集学的治療を行います。


皮膚がんQ&A

Q1:皮膚がんにはどんな種類がありますか?

回答
皮膚がんは、大きく分けて“表皮がん”と“悪性黒色腫(メラノーマ)”の2種があります。表皮がんは、がんのできる位置によって“基底細胞がん”と“有棘細胞がん”に分けられますが、いずれも高齢者に多く、進行が比較的ゆっくりで転移もしにくいことが特徴です。一方の悪性黒色腫の方は、その名の通り悪性度が高く、転移しやすい皮膚がんです。悪性黒色腫を切除せずに放置すると、リンパ節に転移することが多く、さらには脳や肝臓などの重要な臓器にも転移が広がっていきます。悪性黒色腫は、“メラノサイト”と呼ばれる、メラニン色素を作る細胞や、ほくろの細胞ががん化したものと考えられています。皮膚がんは、皮膚にできるので発見しやすいものですが、ほくろと間違えやすいので注意が必要です。ほくろが急に大きくなる、ほくろの形がいびつで色にムラがある、ほくろから出血があるといった症状があるときは、皮膚がんを疑う必要があります。


Q2:ほくろが癌になることがありますか?

回答
ほくろは医学的には色素性母斑と呼び、母斑細胞という細胞の集団のことを指します。これは生まれつき、皮膚に存在して何らかのきっかけでメラニン色素を産生すると小さな褐色や茶色のしみとして、目で見えるようになります。母斑細胞の数が増加すると、皮膚から盛り上がったほくろになってきます。一方、メラノーマは色素細胞(メラノサイト)が癌化したもので、通常この母斑細胞からメラノーマに変化していくことはないとする学説と、一部のものは変化することもありうるとする学説があり、今のところはっきりしていませんが、通常の良性のほくろは簡単に悪性に変化するものではないと考えられます。しかし、一般の方が良性のほくろと思っているもののなかに、メラノーマの始まりのものがあることもあるので注意が必要です。

Q3:ほくろを取ると癌になりやすいですか?

回答
「ほくろを取るとがんになりますか?」というような質問を時々受けます。これはそうではありません。良性のほくろ(色素性母斑)であれば、それを手術で取ってもメラノーマにはなりません。取ったほくろを病理検査をして良性の色素性母斑と診断されれば、安心して問題はありません。一般の方には良性のほくろとメラノーマの区別がつかないことが多いので、黒いできもの、すなわちほくろと言ってしまう訳です。ですからほくろだと思って簡単に取ってしまうと、その中にメラノーマというがんがあることがあるということです。ほくろを取ろうと考えた時も素人判断しないで、メラノーマでないだろうという専門医の診断を受けて、切除を受けたあとも病理検査の結果をきちんと聞いて慎重にした方がよいということになります。

Q4:皮膚がんはどんな症状になりますか?

回答
皮膚がんの種類には表皮がんと悪性黒色腫(メラノーマ)の2種類があります。皮膚がんでホクロと間違われやすいメラノーマについて、その症状を探ってみましょう。メラノーマの色は黒色かわずかに茶が混じった黒色です。まれには肌色もしくは無色素性メラノーマもあります。ホクロのしこりの周辺に墨がにじみ出ているような場合はメラノーマを疑います。メラノーマが爪の下にできると爪に黒いスジが入ったようにみえます。皮膚がんと良性ほくろを見分けるには成長するかどうかです。直径が5ミリ以下であれば、先ず大丈夫ですが、一年以内に急に5ミリ以上になったら、メラノーマを疑ってみる必要があります。こんな場合は、迷わず皮膚科で診察を受けましょう。皮膚がんの中でもメラノーマは進行がとても早く、手遅れになると命にも影響しますので、早期発見、早期治療がポイントです。皮膚がんは、皮膚にできるがんなので、比較的早期発見がしやすいのですが、症状があっても軽視して、放置している場合も多いのです。


Q5:皮膚がんの検査にはどのようなものがありますか?

回答
皮膚がんの検査・検診では以下のようなことが行われます。
  1. 問診・視診・触診:医師から症状、病歴、生活習慣などについての質問があります。その後、患部を見ていき、触った感じを確かめます。皮膚がんの専門医であれば見ただけでほぼ診断がつきます。
  2. ダーモスコピー検査:肉眼では認識できないメラノーマの特徴を詳細に観察します。
  3. 皮膚生検:確実に診断するために腫瘍の組織を一部採取して悪性かどうか調べます。悪性黒色腫は、メスを入れると転移を誘発する危険性があると考えられています。そのため、生検の結果を判断して、すぐに手術に入ります。
  4. 全身の検査:転移が疑われる際は、血液検査、CT、MRI、PET検査などの画像検査が行われることがあります。

Q6:足の裏のほくろはどうすればいいのでしょう?

回答
足の裏のホクロについては、いろいろなメディアで取り上げられているのですでにご存知の方も多いと思いますが、少なからずガンであるメラノーマ(悪性黒色種)の可能性もあります。確率としては1万分の1程度です。ほとんどの場合は良性の母斑細胞で、あざやホクロのことが多いです。しかし、日本人の足の裏のホクロは、他の部位に出来るほくろよりも癌の可能性が高いことも事実です。
  1. 治療法:足の裏のホクロの治療方法は切除という方法をとります。切除するためには、皮膚科で手術を行います。この手術は短期ですが入院になることもあります。手術内容は次のとおりです。
    1. 注射で麻酔をする
    2. 部分切除する 
    3. 接合する 
    4. 抜糸 

    簡単なものですが、足の裏の皮膚は他の部分に比べると固い為に、治るのに時間がかかります。
  2. 足の裏のほくろの見分け方
    1. 直径が7mmよりも大きい 
    2. ほくろの形がおかしい(左右対称の形ではない) 
    3. ホクロの境界が不鮮明である 
    4. 色の濃淡がある 
    5. ホクロがジュクジュクしてきた

    これらのどれかに当てはまる場合は、すぐに皮膚科専門の病院で見てもらいましょう。ほくろは刺激を受けると癌になる可能性もあり、将来的なことも考えて専門医に相談すべきです。

Q7:皮膚がんにはどんな治療がありますか?

回答
皮膚癌の治療は原則的には手術療法が選択されます。手術の方法は腫瘍の性質、大きさ、部位などを総合的に考慮して行われますが、皮膚のなくなったところを補充するために植皮術(皮膚を他のところからもってくる)が行われることもあります。高齢者の場合は皮膚癌の種類や患者さんの状態によっては手術以外の治療が選択することもあります。皮膚癌の性質をよく見極めて治療をする必要があります。皮膚癌は予防と早期発見が重要なことは他の癌と変わりありません。早期発見がしやすいので、発見が遅れて後悔することのないようにしたいものです。

Q8:日焼けをするとがんになりやすいですか?

回答
紫外線は波長の違いでA紫外線UNA、それより波長の短いB紫外線UVB、さらに短いC紫外線UVCの3つのタイプがあります。地上に届くのはUVAとUVBです。もともと肌には紫外線の影響を少なくする機能が備わっています。紫外線が皮膚に当たるとメラニン色素が合成され紫外線が体内にはいるのを防ぎます。しかし、限度超えて浴びると、シミや皮膚ガンになる場合があるのです。肌の遺伝子が傷つきメラニン色素の合成機能が狂うためと考えられます。真夏の昼間に1時間浴びただけで遺伝子に10万〜100万個の傷が出来るといわれています。主にUVBが皮膚表面で吸収されて日焼けやシミを作る原因です。紫外線が体の免疫に関わる細胞を傷め、病気になりやすくなるとの研究成果もあります。したがって日焼けを繰り返すと皮膚がんになりやすいといえます。




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